字が下手なことにコンプレックスを持つ人は、日常生活の中で字を書く場面に対してゆううつな気持ちを感じがちです。
その中でも履歴書は、将来を左右するかもしれない重要な書類。字の下手さが選考に不利益をもたらしてしまわないか、気になるところですね。
今回は履歴書の字が選考結果に影響するのか、そして手書きをする場合にきれいに書く方法を解説します。
履歴書の字が汚いと不採用になりやすいって本当？
字を書くことに苦手意識のある方は、履歴書を送っても自分の字が汚いせいで読んでもらえなかったらどうしよう？と考えたことがあるかもしれません。
果たして、字の良し悪しは採用結果に直接関係するのでしょうか。
「字が汚い」ことが直接の原因になることはない
結論から言うと、字の汚さが不採用の直接の原因になることはありません。
履歴書は、入学試験、就職・転職・アルバイトの採用試験、オーディションなどで提出を求められます。
その人の基本的な情報をはじめ、長所や強みなどがまとめられた書類で、言うまでもなく合否の重要な判断材料になります。
様々な採用選考は、あくまでもその人の能力や実績を見ているので、基本的には文字が上手か下手かは問われません。
大切なのは、「字のきれいさ」よりも「相手が読みやすいかどうか」
「字が汚い」ことが直接の原因で不採用になることはありませんが、全く影響がないとは言い切れないのも事実です。
もしも、汚すぎて読みにくい、または相手が読み間違えをしてしまうような字ならば、それは問題です。
読みにくいと文字の解読に時間がかかって読み手は大きなストレスを感じてしまい、最悪の場合は途中で読むのをやめてしまうでしょう。
また、読み間違えが起こると、相手に自分のことを正しく理解してもらえません。
どちらの場合も、相手にはあまり良い印象を持たれない可能性があります。
読みにくい字で書類を提出するということは、相手の立場になって考えることができない人、もしくは雑な仕事をする人と判断されるので注意が必要です。
字が汚いのがコンプレックス…どうすれば綺麗な字で履歴書が出せる？
自分の字が汚いのではないかと気にしている、またはきれいな字を書ける自信がないという方が履歴書を出さなければならない場合、どう対処すればよいのでしょうか。
手書きをする際は一文字ずつ、丁寧にゆっくりと
手書きをする場合は、ゆっくりと丁寧に書くことを心がけましょう。
字が多少ゆがんでいたり、その人特有のクセがあったりすること自体は、読む人はそれほど不快感を持ちません。
ですが、雑に書きなぐった字は「心がこもっていない」「熱意が感じられない」とマイナスイメージを持たれてしまう可能性があります。
イメージが下がって採用が不利になるのは絶対に避けたいですよね。
急いで字を書くのではなく、読む人のことを考えながら一文字ずつ丁寧に書くことが重要です。
どうしても手書きに苦手意識がある人は、パソコンで打ち込んだ見本を用意して、それをお手本に書くのもいいですね。
手書きではなくパソコンで履歴書を作成する
先方から指定がなければ、履歴書を手書きではなくパソコンで作成して提出する方法もあります。
用紙が指定されていない場合は、自分でフォーマット（ひな形）を用意してパソコンで文字を入力し、紙に印刷して提出します。
「手書きは苦手だけど、パソコン入力は得意」という人も多いでしょう。パソコンで入力した字のほうが相手も読みやすいというメリットがあります。
ただし、パソコンで作成した履歴書は、採用担当者によっては「同じものを複数の企業に提出しているのでは」「手書きでないと熱意が伝わってこない」などと判断する場合もあります。
パソコンやスマホを使ったコミュニケーションが増えた現代ですが、手書き文字の良さも見直されています。
重要な場面ではやはり手書きが重視される傾向があるので、そういった場合に備えて普段から正しい字の書き方を学んでおくととても役立ちます。
字が下手でコンプレックスを持っている人は、通信講座などでペン字を習うことをおすすめします。
字が汚いので履歴書を書くのがゆううつなら
- 字の良し悪しが採用結果に直結することはない
- 相手に読みやすいように丁寧に書いているかどうかが大切
- 手書きをする際は1文字ずつゆっくりと書く
- どうしても字の汚さが気になる方はパソコンで履歴書を作成するのも一つの手
- 普段からきれいな文字が書けるように通信講座などで練習する
履歴書は、書く人の長所や得意なことをアピールするための書類です。
手書きにしろ、パソコンでの作成にしろ、良くない印象を持たれてしまうのは残念ですよね。
読む相手のことを第一に考えて作成することを何よりも大切にしましょう。
